映画を届ける

映画が完成したら、届ける仕事が始まります。
「The Taste of Nature Ⅱ」を作るのには、約4年かかりました。企画を考え、世界中を旅しながら撮影をして、編集し、音楽を入れ、何度も作り直していたら、あっという間に4年に。
さて、完成したあとの僕たちはいま、この映画を1万人の人に直接届けたいと思っています。1年間で2,500人。それを4年間続ければ1万人。そう考えると、なんとなくできそうな気がします。
映画はAmazonのPrime Videoでも配信しているので、もちろん観て欲しいのですが、Prime Videoで観てもらうことと、上映会で一人ひとりに直接届けることは、僕の中ではまったく別のことなんです。
上映会をやっていると、自分では何気なく入れた場面を覚えている人がいたり、まったく違うところで笑っていたり、泣いていたり、感動していたりするシーンに出会えます。映画を観た直後の人と話すと、作った側だけでは分からなかったことがたくさん見えてきます。
そして、映画を観に来てくれた人たちと直接会い、同じ時間を過ごすことで、普段メルマガやSNSだけでは感じられない、繋がっている感覚を持てます。僕は、そんな上映会での時間が大好きなのです。
映画館という暗く囲われた空間の中で、スマホを見ることもなく、ある程度長い時間、一つの作品だけを観てもらえる贅沢な時間。SNSのように一瞬で広がるものではないけれど、その分、一つのメッセージを深く届けることができるのが映画です。
映像、音楽、言葉、編集、色、間、ストーリー。それぞれ違うものを一つにまとめて、一本の映画にしていく。まるでオーケストラを束ねるように、どれか一つだけが良くてもダメで、全部がうまく重なった時に、こちらが想像していた以上のものが生まれることがあります。
その分、映画は、自分の全てを丸裸にされて、試されている感じもします。

スリルも興奮も、知性も感性も試されるから、公開初日は足が震えて映画館に行くのが怖くなる。誰も来なかったら絶望だし、酷評されたら泣きたくなります。
それでも上映会を続けるのは、映画を作って終わりにしたくないからです。次の映画ができるまでの数年間は、いまある映画を少しずつ育てながら、人に届けていく時間なのです。
東京、京都、福岡。greenの店舗がある3つの街を中心に上映会を続けていきます。映画を観たあとにはお店に行ってもらえたら嬉しいし、greenのファンになっても欲しい。そんなことを考えながら、今月は福岡へ行きます。
福岡は、東京以外では一番長く仕事をしている場所です。知っている人も多く、何度行ったか分からないくらい通っている、とても馴染みが深く、お気に入りの街です。
9月19日、20日の2日間、kino cinéma天神で「The Taste of Nature Ⅱ」の上映会を行います。今回は、メールマガジンの読者様を無料でご招待しますので、お近くの方はぜひこの機会に!
「The Taste of Nature Ⅱ」福岡上映会
9月19日・20日 kino cinéma天神
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