雑誌を作るということ

今、UNCOLORED MAGAZINE #2を考え始めている。
雑誌を作るというのは、どういうことなのだろう。
この1〜2年間で取材した人、旅をして見てきたもの、そこで体験したこと、撮った写真、考えてきたこと。それらをもう一度取り出して、文章にし、編集し、一冊にまとめていく。
いろいろな場所へ行き、たくさんの人に会っていると、面白いことに出会う。時には、今まで知らなかったことを知り、新しい発見をすることもある。
ベネズエラのナチュラリスト、チャールズが教えてくれたのは、
見つけただけでは「発見」にはならないということ。
写真を撮り、話を聞き、調べ、文章にする。それを世の中に発表して初めて発見になるのだと。
彼は、新種の植物を19種類発見している。
自然、旅、写真、映画、コーヒー、クラフト、スポーツ、アート、教育、経営。
普段やっていることは、かなりバラバラだ。
アマゾンのジャングルにいたかと思えば、テニスの大会をやっている。コーヒー農園を訪ねたり、写真展を開いたり、映画を撮ったり、面白い人がいるとわかれば話を聞きに行く。
その時は、目の前にあることに夢中になっている。
でも、1〜2年という時間で区切り、全部をテーブルの上に並べてみると、不思議とつながって見えてくる。
どこへ行き、誰に会い、何に驚き、何を面白いと思ったのか。
写真を選び、文章を書き直し、順番を変え、残すものと捨てるものを決める。
編集していくことで、その期間に見ていた世界が初めて見えてくる。
それをまとめるには、雑誌という形が一番しっくりくる。
今は紙の雑誌を読まないとか、雑誌は売れないとか、そんな話も聞く。
でも、それはあまり関係ない。
売れる媒体を探して、雑誌を選んでいるわけではないからだ。
SNSは、今起きていることをすぐに伝えるのに向いている。映像には、写真や文章では伝わらない音や時間がある。メルマガなら、その時考えていることを毎週届けられる。
雑誌は少し違う。
1〜2年という時間を一度止めて、その中で起きたことを選び、考え直し、編集して、一つの世界として残すことができる。
ページをめくる順番も、写真の大きさも、文章の長さも、紙も、文字も、余白も決められる。
そして、一冊になれば手元に残る。
UNCOLORED MAGAZINE #2を考えながら、この1〜2年に見てきたものを、ちゃんと形にする。 雑誌を作るというのは、過ぎていった時間を編集して、一つの形として残すことなのだと思う。
UNCOLORED MAGAZINE #1
← PREV 一覧 NEXT →