UNCOLORED Radio ピアニスト反田恭平さん

不定期で放送している「UNCOLORED Radio」。第2回の放送は、7月26日(日)22:00から J-WAVEです‼︎

今回のゲストは、ピアニストの反田恭平さん。 2021年ショパン国際ピアノコンクール第2位。その後も世界を舞台に演奏活動を続け、今では最もチケットが取りにくいピアニストの一人となっています。 また、指揮者としても活動し、自ら株式会社を設立。Japan National Orchestra代表として、オーケストラの運営やプロデュースまで手掛けています。 ピアニストであり、指揮者であり、プロデューサーであり、経営者。

だからこそ、今回ぜひ話を聞いてみたいと思いました。 「なぜ世界的なアーティストが組織を作るのか?」 ということです。

反田さんが率いるオーケストラは、クラシック界では珍しく株式会社という形で運営されています。 設立当初は8人だったメンバーも、 現在は35人を超えるまでに成長しました。 メンバーは一人ひとり自分たちで探し、声を掛け、交渉を重ねて集めたそうです。 給与体系もA・B・Cの3段階を用意し、それぞれに合った契約を選んでもらう。 現在、多くのメンバーはヨーロッパを拠点に活動し、コンサートのたびに世界各地から集まってくるといいます。

「どうやってコンサートの集客をしているのですか?」 そう聞くと、反田さんが教えてくれました。

クラシックにも流行りがある。 自分たちがやりたい音楽だけではなく、その時代の空気も取り入れ、新しい挑戦を続けながら、お客様を飽きさせないことが大切だ、と。

その考え方は、演奏家というよりプロデューサーそのものでした。 オーケストラの常識にも、とらわれません。 弦楽器の配置を変える。 ピアノの向きを変える。 自ら指揮台に立つ。

クラシックという伝統を大切にしながらも、常識を更新し続けている。 そんな印象を受けました。

話の途中で、反田さんがこう言いました。 「孤独ですよ」 その一言が、とても印象に残っています。

既存の常識を変えようとすると、必ず反対する人が現れます。 僕も26年間、教育、飲食、ペット、スポーツ、アート、メディアという6つの分野で、それまでの業界の常識を覆す挑戦を続け、ゼロから数十億円規模の事業を作ってきました。 それでも、新しい業界に入るたびに、 「他の業界で成功しても、この世界では通用しない」 そう言われ続けてきました。

だから、新しい分野へ進むたびに実績を出すしかありません。 結果を出さなければ、誰も話を聞いてくれないからです。

でも、本当に一流の人は少し違います。 世界レベルの実績を一つでも築いた人は、肩書きではなく、その人の考え方を聞こうとします。 初めて会って数分話せば、お互いがどこを見ているのか分かる。 だから時間を忘れて話し込み、その会話の中から次のヒントを持ち帰るのです。

反田さんの「孤独ですよ」という一言が、僕には痛いほどよく分かりました。

最後に反田さんは、こんな話をしてくれました。 憧れはモーツァルト。ヴァイオリンも、ピアノも、指揮も、作曲も、資金集めも、会場探しも、集客も、全部やる。 そして、指揮台に立った時、演奏者全員に「今まで聴いたことのない音を出したい」と思わせる指揮者が世界には数人いる。

そんな人になりたい、と。 その話を聞いて、反田さんの弾く「ソナタ」を聴いてみたくなりました。

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