体温は、結果でしかない
前回は、数字と感覚、その両方を見ながら、選手のコンディションを判断している話を書いた。 今回は、その続きを書きたい。 B6TCでは、テニスの練習中やトレーニング中に心拍数を測ることがある。 どれくらい上がって、どれくらいで戻るのかを見るためだ。 ただ、小林トレーナーは数字だけを見ているわけではない。 「体温って、結果なんですよね」 この言葉が、現場の考え方をよく表している。 同じ練習でも、すぐ回復する日もあれば、引きずる日もある。 動ける日もあれば、身体が重い日もある。 その違いは一つではない。 いろんな要素が重なって、最後に体温や心拍として出てくる。
このチームでやっているのは、 身体を強くすることと、怪我を防ぐことを同時にやること。 強くするには、負荷をかけるしかない。 でも、かけすぎれば壊れる。 逆に、守ろうとすると止める判断が増える。 でも止めすぎると、身体は強くならない。 どっちも正しい。 でも同時にやるのは難しい。
今日は押す日なのか。 それとも止める日なのか。 体温を見る。 心拍を見る。 動きを見る。 会話をする。 全部を使って決める。
ただ、最終的にやってほしいことは別にある。 自分で判断できるようになること。 自分の身体に敏感になっていくこと。 今日は押せるのか。 今日はやめるべきなのか。 それを、自分で感じ取れるようになること。 コーチやトレーナーが守るわけではない。 見守って、助言はする。 でも、手を出しすぎてはいけない。
なぜなら、選手は一人で世界を回る時があるからだ。 いつもコーチやトレーナーがいるわけではない。 そして、コートに立てば、当然一人だ。 だから、最後は自分で決めるしかない。 体温は、そのためのヒントの一つにすぎない。 強くすることと、守ること。 その間で判断し続けること。 そして、最終的にはそれを自分でできるようになるように、指導していきたい。