話のコツ
今回のイベントでは、毎回舞台に立って挨拶をした。 その時、スタッフから 「安達さん、よく舞台の上で話せますね。慣れているからですか? 緊張しないんですか?」 と聞かれた。 たしかに、慣れているのもあると思う。 得意とまでは言わないけれど、そんなに困らない。 やりながら気づいたことがある。 たぶん、スピーチのコツは 本当のことを話すこと なんだと思う。 映画の話なら、僕が実際に撮影に行って、そこで感じたこと、会った人、起こったことを話しているだけだ。 ロケから帰ってきて、子どもたちに話しているのとあまり変わらない。 それなら、緊張しなくていい。 上手く伝えようとしすぎなくていい。
今回は6回登壇したので、毎回少しずつ話を変えてみた。 撮影期間が2年間もあったから、思い出せることはいくらでもある。 あの時こうだった、あの人がこう言っていた、そういうことを少しずつ入れていく。 本当のことをそのまま話す。 これは、かなり良い方法だと思う。
ところで、一度だけ常田さんとの音楽イベントがあった。 これは少し緊張した。 初めての形だったし、そこまでお互いに気心が知れているわけでもない。 しかもトークの前に、めちゃくちゃ格好いいヴァイオリンとピアノの演奏を聴いてしまった。 あれは、余計に緊張する。 なんとかやれたとは思うけれど、映画の話の方が自分には自然だった気がする。 ここから分かるのは、 緊張する人と、しない人がいるわけじゃない ということだ。 同じ人でも、同じ舞台でも、 状況が変われば緊張はする。 でも、本当のことを話している時は、 少し楽になる。 これは、結構面白い実験結果だと思う。
