LION NIGHT写真展に向けて
Tateyuki Adachi Photo Exhibition
LION NIGHT
TOKYO EDITION
LION NIGHT
TOKYO EDITION
会期:2026年10月6日(火)〜10月12日(月・祝)
主催:株式会社ロイヤル・アーツ
会場:国立科学博物館 日本館1階 企画展示室
主催:株式会社ロイヤル・アーツ
会場:国立科学博物館 日本館1階 企画展示室
10月6日から始まる写真展まで、あと少し。
会場となる国立科学博物館が創設されたのは1877年、明治10年。上野に新館が建てられ、「教育博物館」としてスタートしました。江戸時代が終わって、まだ10年ほどしか経っていない、約150年前の話です。
当時の日本は、明治という新しい時代を迎え、国の制度も産業も教育も、これからどう作っていくのかを模索していました。そんな時代に、自然や科学を学び、それを広く人々に伝える場所を作った。
今では博物館があることを当たり前に感じますが、近代国家を作り始めたばかりの時代に、目の前の発展だけではなく、教育や科学を通して人を育てる場所を作っていたことが、とても興味深いです。
その後、1923年の関東大震災では施設と標本のすべてを失いました。それでも再建し、1931年には現在の日本館となる上野新館が完成しました。
そして2027年、国立科学博物館は開館150周年を迎えます。
現在は、自然史と科学技術史を扱う国立で唯一の総合科学博物館。日本だけでなく、アジアにおける科学博物館の中核施設として活動しています。
現在は、自然史と科学技術史を扱う国立で唯一の総合科学博物館。日本だけでなく、アジアにおける科学博物館の中核施設として活動しています。
動物、植物、化石、人類、宇宙、科学技術。扱っている世界は驚くほど広く、これまでにも古代文明、宇宙、ヒカリ、ワイン、大英自然史博物館、古代エジプトのミイラなど、多彩なテーマの展示が行われてきました。
科学とは恐竜や宇宙だけではなく、人類もワインも当てはまる。知らなかった世界を知り、それまでとは少し違う目で物事を見る。その入り口を150年近く作り続けている場所なのです。
2027年の150周年に向けたテーマは、
「過去とつながる、未来へつなげる」。
「過去とつながる、未来へつなげる」。
1877年に「教育博物館」として始まった場所が、約150年後の今も、科学を身近なものとして多くの人に届け続けている。
そんな国立科学博物館の日本館1階、企画展示室で、10月6日から「Tateyuki Adachi Photo Exhibition LION NIGHT TOKYO EDITION」を開催します。
タイトルの通り、夜のライオンを追いかけながら、彼らの生活に密着したドキュメンタリーです。サバンナの夜は真っ暗で、月だけが明るく草原を照らしています。
撮影車は3台。僕が乗るメインの撮影車、ドローン用、そしてガイドの車です。夕方までに撮影するライオンたちを見つけておき、陽が沈むのを待ちます。
夜になると、ライオンは自分たちのテリトリーを守りながら、10kmほどの範囲を移動していきます。暗闇の中で一度見失ってしまうと、その日の撮影はそこで終わってしまう。だから必死についていくのですが、こちらの都合なんて彼らには関係ありません。
車では越えられないクリークや池を歩いて渡り、木が茂る場所へ入っていく。度々ロストしては、赤外線カメラを付けたドローンを飛ばして上空から探したり、3台の車が別々の方向へ走って痕跡を探したりする。穴に落ちて車が動けなくなったこともあるし、近づきすぎてライオンがこちらへ向かってきたこともある。
車では越えられないクリークや池を歩いて渡り、木が茂る場所へ入っていく。度々ロストしては、赤外線カメラを付けたドローンを飛ばして上空から探したり、3台の車が別々の方向へ走って痕跡を探したりする。穴に落ちて車が動けなくなったこともあるし、近づきすぎてライオンがこちらへ向かってきたこともある。
夜のライオンを撮るのは、なかなか手がかかります。
ある時、ライオンの家族に狙いを定め、日が暮れるのを待っていると、4〜5頭の家族のところに、どこからともなく他のライオンが少しずつ集まり始めました。
気が付くと、大きな岩の上には20頭ほどのライオン。
辺りが真っ暗になったところでライトを搭載したドローンを飛ばし、上空から光を当てる。暗闇の中、大きな岩だけが浮かび上がり、そこに20頭のライオンがいる。
まるで、ライオンたちが舞台の上で演じているように見えました。
気が付くと、大きな岩の上には20頭ほどのライオン。
辺りが真っ暗になったところでライトを搭載したドローンを飛ばし、上空から光を当てる。暗闇の中、大きな岩だけが浮かび上がり、そこに20頭のライオンがいる。
まるで、ライオンたちが舞台の上で演じているように見えました。
そんな夜を何度も過ごしていると、少しずつライオンとの波長が合い始める瞬間があります。
彼らが歩くスピードに合わせて車を動かし、一定の距離を保ちながらシャッターを切る。エンジンを止めれば、草を踏みながら歩く足音まで聞こえてきます。
彼らが歩くスピードに合わせて車を動かし、一定の距離を保ちながらシャッターを切る。エンジンを止めれば、草を踏みながら歩く足音まで聞こえてきます。
子どもたちは戯れ合い、突然走り出し、疲れれば身体を重ねるようにして眠る。その周りでは母親が敵に注意を払いながら、家族を見守っています。
昼間にサファリカーからライオンを見るのとは、まったく違う。
昼間にサファリカーからライオンを見るのとは、まったく違う。
そこにあるのは「ライオンを見る」というより、彼らの生活の中に少しだけ入れてもらっているような時間です。
撮影をしていると、あっという間に真っ暗だった草原が少しずつ青くなり、やがて朝日が顔を出す。そこで一日の撮影が終わります。
3度にわたるタンザニアのロケで撮影した膨大な写真の中から、選りすぐった夜のライオンたちが、ルーブル装飾美術館を経て、国立科学博物館に並びます。
僕らが普段見ることのできない、満月の下で続いている彼らの生活。
この機会に、ぜひ見に来てください。
この機会に、ぜひ見に来てください。
お問い合わせ