イベントの裏側
UNCOLORED FES Vol.2 が終わった。 1万人以上が来場する、大きなイベントだった。 会場に人が入り、パンが売れ、動物たちが人気を集め、映画や音楽が流れ、全体としては賑わって見える。 でも、その裏側では、いつものように無数の問題が起きていた。
前日の会場チェックでは、動物エリアの造作がイメージよりも小さいことに気づいた。急遽大きくしなければならない。夜中の作業になった。
そして、全体を俯瞰して見ると、どうも違和感があった。 その正体は、パースの段階では分からなかった。 昨年よりテントの数が増え、デザインされていない屋根の部分が目立って、世界観を壊していたのだ。
その場で改善案を考えなければ、もう間に合わない。 時間もないし、やれることも限られている。 そこでひねり出したのが、 白いテントの屋根にロゴをつける という方法だった。 (ロゴがしっかり作られているから、可能な技だ!)
翌朝までに、カッティングシートで大型のロゴを作り、朝一番で貼り込んだ。 かなりギリギリだったけれど、結果として空間はだいぶ整った。 スタッフ頑張った!
ホールでは映画上映があった。 ところが当日になって、データに不備があることが分かった。 上映会の1時間前だ。 普通ならかなり焦る。
でも、偶然にも他のイベントで使ったデータがスタッフのPCに残っていて、1回目の上映にはなんとか間に合った。
4K版ではなかったけれど、あの場を乗り切れたのは、完全にスタッフの機転のおかげだった。
Wi-Fiがつながらず決済端末が動かない。 商品が予定通りに届かない。 動物たちの機嫌で、思わぬハプニングが起きる。 物がない。 使えない。 届かない。 人がいない。
数えれば、問題は千個くらいあったと思う。
しかしその一方で、舞台の上で学生たちが堂々と大きな声を出し、動物と接する姿を見て、嬉しくなった。 日頃からしっかり取り組んでいなければ、ああはできない。 その積み重ねがちゃんと見えたことが、何より嬉しかった。
日に日に売上は伸び、動員も増え、会場の空気も育っていった。 映画上映は6回行ったが、スタッフは毎回ギリギリまでリマインドメールを送り続け、少しでも多くの人に作品を届けようとしていた。
ここであらためて思った。 パンも、スイーツも、チョコレートも、コーヒーも、ドリンクも、動物たちのトレーニングも、映画も、音楽イベントも。
作るだけでは足りない。
自分たちで、ちゃんと届けるところまでやって、はじめて意味がある。 僕は、それを Makers と呼んでいる。
作る人であり、届ける人でもあること。 そこまでやって、やっと一つの体験になる。 今回のFESは、まさにその連続だった。
みんなが Makers になったイベントだった。ありがとう!