何もない日に、差がつく。
9月のHealth Documentaryは、「習慣」について考えてみたい。
今、B6TCの選手たちはそれぞれの場所で戦っている。ジュニア選手たちは全日本ジュニア、プロ選手たちは国内外の国際大会を転戦している。
試合を見ていると、練習では見えなかったことがよく分かる。苦しい場面で足が止まる。長いラリーのあとに姿勢が崩れる。思ったように身体を使えなくなる。
プロ選手は、試合がない日でもアップをして身体を整え、練習が終わればケアをする。試合だから特別にやるのではなく、それが日常になっている。
テニスは、一人ではできない。ボールを打つには相手が必要だ。
でも、テニスに必要な身体をつくるトレーニングは、一人でもできる。
負荷を変える。回数を変える。身体の反応を見る。自分で試してみる。
そこで、「ここが弱いのかもしれない」「この動きをすると身体が違うかもしれない」という「気付き」が生まれる。
選手が伸びるのは、この自分で自分を試す時間だ。
教えてもらう。
自分で試す。
フィードバックをもらう。
自分で試す。
自分で気付く。
分からなければ、また聞く。
その繰り返しが、一人でも成長できる選手をつくっていく。
こういう選手は、試合でも試せるようになる。
試合を、練習してきたことを試す場だと考えられるので、失敗を怖がらずにプレーができる。
だから試合をするたびに成長していく。
コーチの役割も、すべてを教えることではない。選手が自分で気付き、自分で考え、自分で動けるようにすること。
コーチやトレーナーがいなければできないことが増えるほど、試合でも誰かに答えを求めるようになる。
でも、コートに入れば最後は一人だ。
苦しい時に踏ん張るのも、負けた理由を考えるのも、次に何を変えるのかを決めるのも自分自身だ。
誰かに答えを求め続けていると、自分で考え、自分で気付く機会が少なくなる。
それでは、成長も止まってしまう。
試合の日は、誰だって頑張る。
試合で伸びる選手が強い選手だ。
教わったことを、自分で試して、自分で気付く。
そして大きな大会の日には、誰もいなくても、いつもと同じようにコートに立てる。
そういう選手に育ってほしい。