結果だけでは、信頼は得られない

先日、取引先との打ち合わせで、こんな質問を受けた。 「どうしたら社内で信頼を得られますか?」

「今はどうしているの?」 と聞くと、 「任されている仕事で結果を出して、信頼を得ようとしています」という答えだった。

それは間違っていないと思う。 でも、上司からすると、それは信頼の50%くらいだと思う。だから100点の結果を出しても、評価は50点。少しもったいない。

では、残りの50%は何なのか。

僕は、「相手が仕事をしやすくなる行動」だと思っている。 笑顔で挨拶をする、相手の話を聞く、仕事が終わったら報告する、途中経過を共有する、気になることがあれば先に伝え、相手が判断しやすい状態を作る。こういう積み重ねが信頼になる。

これを忖度とか、社内政治と言う人もいるけど、僕はそうは思わない。一緒に仕事をする相手が判断しやすいようにする。それも仕事の能力の一つだ。 結果を出すことはもちろん大切だ。

僕は、この25年間で世界一を10回獲り、ゼロからブランドを立ち上げ数十億円規模まで育ててきた。 だからこそ分かる。 結果だけで信頼が得られるほど、仕事は単純ではない。 どれだけ結果を出しても、一緒に仕事をしたいと思われなければ、その先は続かない。

結果だけで信頼を得ようとすると、毎回結果を出し続けなければならない。でも、仕事は自分だけではどうにもならないことも多いし、運に左右されることもある。だからこそ、結果だけではなく、考え方や進め方、途中経過を共有しながら信頼を積み重ねていくことが大切なのだと思う。

自分では「ちゃんとやっている」と思っていても、上司からはどう見えているのか。その視点を持つだけで、信頼は大きく変わる。

今回の質問の裏には、もう一つあると思う。 「どうしたら評価が上がるのか」 ということだ。 多くの人は、評価は労働の対価だと考えている。もちろん、それも間違いではない。でも、それだけでは、なかなか評価は上がらないことに気がついて欲しい。

例えば、コンビニのアルバイトの時給がなかなか上がらないのは、同じ仕事ができる人がたくさんいるからだ。価値の本質は希少性にある。だから、評価を上げたいなら、結果を出すだけでは足りない。

会社や組織で働いている限り、あなたにとって一番の顧客は社長であり、上司だ。 社長や上司は、あなたの仕事ぶりを見て評価をする。そして、その評価の積み重ねが、給与にもつながっていく。

社長や上司が何を求め、何を信頼の基準にしているのか。その視点を持ち、自分から相手が仕事をしやすい環境を作っていく。「この人でなければ困る」そう思われる存在になることが、あなたの価値になる。

誰があなたを評価し、誰の信頼を得る必要があるのか。 そこを考えることが、社会で長く活躍していく上では、とても大切なのです。

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