公平と平等
10月のHealth Documentaryは、「育てる」について考えている。
現在、B6TCのトレーナーがプロ選手3人の大会に帯同している。4月から選手たちを見てきた彼に、最近の変化について聞いてみた。
「プロの選手たちは、かなり自分でいろいろ考えられるようになった。必要な時には頼ってきたり、うまく僕を使えていると思う。」
最近は、選手の方から「自分の身体の動きに合わせた、新しいウォーミングアップを考えたい」という相談もあったという。
自分に何が必要なのかを考え、必要な時にはトレーナーに相談する。少しずつ、選手自身が自分の身体を理解し、主体的に取り組むようになってきている。
そんな中、トレーナーから気になる言葉があった。
「自分から頼ってくるのが上手い選手だけにサポートが偏らないように、こちらからも選手の様子を見て関わるようにしている。」
この話を聞いて、少し違うことを考えた。
そもそも、サポートは平等である必要があるのだろうか。
B6TCには、ジュニアとプロの選手がいる。ジュニアは、これから自分の可能性を広げ、プロを目指している。一方、プロは自分の生活をかけてテニスを選び、世界を転戦している。
当然、必要なサポートは違う。
ジュニアにも、成長するために必要な環境やサポートは用意する。でも、プロと同じものを与えるわけではない。
プロと同じサポートを受けたければ、実力をつけてプロになればいい。
それは、言葉にしなくても伝わる、一つの目標でもある。
そして、プロ同士でも同じではない。身体の状態も、課題も、遠征の予定も違う。必要な時には手厚いケアをすることもあれば、もっとトレーニングに時間を使った方がいい選手もいる。
全員に同じ時間を使い、同じことをする。それが平等なのかもしれない。でも、それが選手のためになるとは限らない。
大切なのは、誰に、今、何が必要なのか。
それを見極めることだと思う。
頑張っている人、挑戦している人に、より多くの機会やサポートが集まる。それはスポーツだけでなく、社会でも自然なことだと思っている。
ただし、必要なサポートは人によって違う。だから、同じものを配るのではなく、一人ひとりを見て判断する。
平等に扱うことと、一人ひとりを大切にすることは違う。
育てるというのは、全員を同じように扱うことではない。
それぞれの目指す場所に向かって、必要な機会をつくることなのだと思う。
サーフィンのイラスト
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